チンギスビールの工場見学に行った。
ので、モンゴルにあるお酒の概略から紹介していこうと思う。
よく飲まれるもの
・ビール
・ウォッカ
ウィスキー、ワイン、ジン等ありますが、モンゴルのものは少ない。
伝統的なもの
・馬乳酒(アイラグ)
漢字の通り、馬の乳を発酵させているものなので、時期によって味が違う。ただし、基本的に酸味が強いので、不味いと感じる日本人も少なくはない。下の写真のように、牛の皮の袋に乳をいれ、毎日かき混ぜることでできていく。アルコール度数は2〜3%と低く、遊牧民の子供も飲む。肉が主食だった遊牧民にとって、馬乳酒に含まれる乳酸菌が貴重なビタミンCを提供するのだ。遊牧家庭にお邪魔すると、お椀に馬乳酒が注がれ、回し飲みすることもある。
ちなみに、カルピスは馬乳酒から発祥している。カルピス生みの親である三島海雲が内モンゴルで乳酸と出合い、日本人向けに改良して広まった。詳しい記事はこちらへ
👉https://www.calpis.info/knowledge/developer/
・シミーンアルヒ
モンゴルの蒸留酒。乳を何回蒸留したかによって呼び方は変わる。家畜の恵の象徴とされており、家庭で作られ、市販で見かけることはほとんどない。私は、友達が親戚の遊牧家庭から特別にもらってきてくれたのを飲ませてもらったが、喉を通る強烈な獣臭にやられてしまった。家庭や保管方法によって味は変わるだろうから、美味しいものもあるのだろうが、その時飲んだものはかなり苦手だった。
さて、モンゴルビールには Алтан говь(アルタンゴビ:飛行機で飲める)、нийслэл(ニースレル:首都という意味)、сэнгүр(セングル:若者に大人気)、Боргио(ボルギオ:田舎でよく飲まれる、サイズが大きいのがある)などがある。他には、ハイネケンや青島、タイガー、カルテンベルク、キリン等も売っている。
※モンゴルでは飲酒は21歳から。
モンゴルウォッカはхараа(ハラー:安いので人気)、Chinggis(チンギスのゴールドは一番おすすめ!)、тайга(タイガ:茶色の木の実入りが美味しい)、Eden(鹿の絵が綺麗、よく飲まれる)、Nomad(名前の通り遊牧民の絵も描かれておりお土産に最適)などがある。他に、ロシアのウォッカもよく売られている。
以下、ワイン。ワインは女性の間で人気。オーストラリアのイエローテイルが一番多い気がする。
チャツァルガン(中国語名をサジー、英語名をシーバックソーン)というスーパーフルーツがモンゴル含むユーラシア原産で有名である。厳しい環境でも育ち、モンゴルでは健康に良いと認識されている。そのワインがいくつかある。フルーティで飲みやすく、個人的には最もおすすめ。割ってサワーにするのも美味しい。
引用:http://tsk-winery.com/product/13316
カクテルも、良さげなバーに行けば飲める。ウランバートルのスフバートル広場周り、シャングリラモールやザイサンヒル辺りがおすすめ。ただしどのカクテルもウォッカベースなので強め。フルーツは乾燥したのが乗ってくることが多い。
ハードロックもある。どれもアメリカンな味で安心ではある。
ちなみに
モンゴルのジュースはгоё(ゴイ:しっかり甘い)とpunch(あっさりめ)がツートップ。гоёはウォッカに入れて割っても美味しい。
あとはアロエジュースが沢山ある↓
炭酸なら、地名がついたセレンゲかテレルジがおすすめ↓
チャツァルガンやコケモモ、ブルーベリーといったベリー系もあり、お湯でわる原液タイプや粉タイプ、すでに乳製品と割ってある健康食品類にまで及ぶ↓
最後に
内モンゴルの方が度数は強く、ウォッカで50度を超えるものもある↓
やっと冒頭の話に戻る。
チンギスビールの工場見学に行った。工場併設のバーでしか飲めないクラフトビールを生産している。
場所:https://maps.app.goo.gl/KFgYdAeuAdCNN2t79?g_st=ic
社長室からはいつもとは異なる、社会主義時代を感じさせる景色が見える↓
正面にて↓
案内してくれた人がビールの歴史、それがモンゴルに渡ってきた経緯、モンゴルビールのポップ等について説明してくれた。麦を渡されそのまま食べたけど意外と美味しい。
樽もそれぞれ過程があるらしく、匂いを嗅がせてもらった。ビールの香りが香ばしい。
一通り見学し終えた後は隣のバーでビールを味わった。普通のと黒のと2種類あるが、どちらも美味しい!
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