doloondalai’s diary

記録用。とにかく歩く人。初心者なのでお手柔らかに、、、

長距離バス片道30時間の大移動

今週のお題「大移動」

 

人生で一番の大移動は、長距離バスに30時間乗ったことである。

しかも、往復なので、合計60時間ほどの移動だった。その距離は3500㎞にも及ぶ。どれくらいかというと、おおよそ日本の最北端から最南端までの距離を超える(日本の南北は約3000㎞らしい)。

お尻が悲鳴を上げていた…

 

出発:ウランバートル(モンゴル)

到着:ウルギー(モンゴル)

Google map参照

目的地のウルギーはモンゴルの西、バヤンウルギー県の中心部とも言える。ここは、カザフ民族が大多数を占める場所であり、バヤンウルギーの博物館にはカザフ語も表示されている。

・博物館:https://maps.app.goo.gl/JEN71yB4jTutt9nQ9?g_st=ic

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街中には、カザフ模様の入った鞄などを売るお店やカザフ料理、中央アジア料理を楽しめるレストランもある。

・カザフ刺繍の店おすすめ:https://maps.app.goo.gl/kJgJRUam8YpGqXiw6?g_st=ic

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・カザフ料理店:https://maps.app.goo.gl/maaZT7LApPLPoBAG6?g_st=ic

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市場やモスクとモンゴルの雰囲気が混在しているのがすごく面白い。

・市場тирлик зах:https://maps.app.goo.gl/S8xvqnyxRCL1mFkK8?g_st=ic

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・モスク:https://maps.app.goo.gl/XHM7EPAPioM2iBAA9?g_st=ic

他に訪れるべきスポットを挙げると、周辺の湖や山を含め、キリがないのでここまでにする。

 

本題の大移動だが、決めたのは前日。当日の朝にバスのチケットを買いに行った。ところが窓口は一つしか空いておらず、大行列。あと20分程で出発するバスに飛び乗ったのだった。

 

バスに乗ると、通路に大きな缶が置いてあり、一番後ろの少し広い席をとった。何の缶かと思ったらゴミ箱用だった。席を選べたのは本当にラッキーで、広い寝台バスでも何でもないバスに1日以上座っていなければならないのだから、後方の眺めが良い席は最適だった。一番後ろの席は、運転手が2人で交互に横になって休憩する場所。前の席は、子連れの家族。これが一番大変だった。やんちゃな兄弟2人はバスでただ2人の日本人をターゲットに定めて大暴れ。末っ子の赤ちゃんは放っておくとでこぼこ道を走るバスの席から転がり落ちるので支えておかなければならない。モンゴルでは、子供がたくさんいるので誰でも子供の扱いは上手いが、下手に絡むととんでもないことになりかねるので、適度に距離を置ける人が多い。我々は、子供という存在の可愛さに、相手をしていたら遊び相手に認定されてしまった。光栄なことに、彼らは夜になるまで疲れ果てることなく遊んで、やっと寝れたかと思うと、翌朝には活発に跳ね回っていた。

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そんなこんなで、メインは子供と遊んでいたバス車内だが、時々の休憩や周りに座っている人、バスの運転手とも会話して飽きることはなかった。何よりも、電波はところどころしか入らないので景色を眺めているのだが、それがすごく綺麗。草原を抜けて、砂漠を過ぎて、岩山や峠を越えると、モンゴル西部の山脈地帯が見えてくる。夏だというのに山のてっぺんは雪を被っていて、山間にある湖もきらきらと光り輝いていた。ウルギーに近づくにつれて、カザフゲルが姿を現して、放牧された家畜も見える。

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帰るときは、狭い席に座ってしまったが、行きとは打って変わって静かに過ごすことができた。しかしやはり子供がバス内の1/4を占めるのは変わらない。復路での1番の出来事は、タルバガンチェックが入ったことである。タルバガンとは、モンゴリアンマーモットとも呼ばれており、モンゴル人が大好きな肉である。肉は柔らかくウサギに近いと言われている。しかし、絶滅危惧種に認定されていることから、狩猟期間や持ち出しの禁止など厳しい法規制が敷かれている。バスがたまに止まるとは思っていたけれど、県境や検問で警察に止められていたのだ。とうとうウランバートルに入る手前で、羊肉の横からタルバガンの肉が見つかり、持ち込んだ人が特定されていた。カザフ人はタルバガンの肉を食べないから、ウランバートルに持っていくとモンゴル人に売れるのだ。

 

こうして往復60時間ほどの大移動は幕を閉じた。

 

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