doloondalai’s diary

記録用。とにかく歩く人。初心者なのでお手柔らかに、、、

ホーチミン トランジット③

2往復目を始めてからシドニーに至るまでの全て。

 

00:00 空港

1:00 異変に気づく

1:30 欠航の知らせ(2回目)

4:00 ホテルへ移動

6:00 朝食ビュッフェ

  爆睡

12:00 昼食

  爆睡/プール

18:00 夕食

20:30 空港へ移動

00:10 出発

 

では、胸を弾ませながら列に並びチェックインを待つところから。

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欠航イベントで仲良くなったタイ人が優しくて、カートを持って来たり荷物を持ってくれる。周りの客も疲れた模様で、床に座り込み始めた。我々も交代で荷物を見つつ椅子に座りに行ったり店を見に行ったりした。
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0:55発の便なのに、1:00になってもカウンターが開かない。カウンター上の画面からもJetstarの文字は消え失せた。何人かがスタッフに状況を尋ねているが、空港スタッフは声が小さく聞き取れないので一部にしか情報が伝わらない。とうとうホワイトボードどころか客の伝言ゲームによって情報が錯綜するようになった。

そこへ、パイロットとCAが颯爽とやって来た。乗客がわんさかいる異変にもすぐに気づき、スタッフから何やら聞いたかと思うと、集まる人々の中心に立って説明してくれた。助かる、背も高いし声も聞き取りやすい。彼によると、「あなた方の乗る予定だった機体は修理が必要なため飛ばないことになった。航空会社がシドニーから一機飛ばすことになったのでそれを待って欲しい。我々も今これを聞いて驚いている。これは滅多にないことだ。」と言う。
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良かったのは、みんな疲れ切っていたのか単に民度が良かったのか、誰も怒ることなく冷静に事態が進んだことである。機体故障はもはや誰のせいにもできない。空港Wi-Fiが有難い、タイ人と他の便もチェックする。しかし、全ての補償は同じ航空会社によってフライトが無事完了してこそ受けられる。お金がなくとも、幸にして私には時間がある。シドニーから8時間かけて飛んでくるのを待つことにした。数人は愛想を尽かして他の便を予約している。
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ここまでくると、一緒に待っている人々の間で、妙な親近感と団結心が出てくるものらしい。お互いに情報を共有し合う。

何をするでもない時間が過ぎるのはつらく、椅子で休むことになった。それもその筈、タイ人は日中ホーチミン観光を存分に楽しんでまともに寝ていないのだから休まずにはいられないだろう。我々はアンテナを張りつつ椅子についた。

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しばらくすると、乗客が一部に集まっている。大分人数は減っているが、カウンターでホテルの手配をしているらしい。人数が減ったのはベトナム人が家に帰ったか、他フライトに変えたか、すでに自分でホテルを手配して去っていたからしい。
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夜更けに人気がない空港で溜まっているのは我々くらい。
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待ちに待って、ホテルを手配してもらった。自分で選んで後で請求するのは面倒くさかっただけだが、もう夜が明けそうだ。今回は交通費も自費らしく、タイ人とGrabに乗って行った。空港から近いホテルで助かった。
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カウンターの隣で話し合っていたグループも同じようにホテルへ着いており、皆で挨拶を交わして部屋へ去って行った。これが朝の4時過ぎである。6時から朝食ビュッフェがあるらしい。

ともかく、ジリ貧旅では絶対に泊まることがなかったであろう5つ星ホテルに滞在できるとは驚きである。
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寝たら起きれないと思い、徹夜のまま朝食会場へ行く。
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目の前でオムレツ作ってもらったのなんていつぶりだろう。フルーツもどっさりある。困ったのは、美味しかった料理をお代わりしようと行くと、すでに料理はなくなっていて、代わりに違う料理が出てくることだ。これではおかわりが止まらない…!いつになっても食いしん坊の考えが抜けない。
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たらふく食べて部屋に戻り爆睡。ツインルーム独り占めとはなんと贅沢な。この前に泊まったホテルよりも豪華だった。

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白む空↓
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ぐっすり寝ていると、部屋の電話が鳴った。ホテルの電話はかける可能性の方が高いのに、かかってくるなんて面白いと思いながら電話に出る。「航空会社が昼食を用意したので来てください」。時はあっという間に12時を回っていた。

もう見慣れてきた顔ぶれが並ぶ昼食会場。次のフライトやシドニーへ行く選択肢など、情報交換が始まる。かなりズレはあるだろうけど、大航海時代みたいな気分になる。
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部屋に戻るとすかさず電話がかかってきた。次のフライトは深夜00:00頃になるそうだ。タイ人はこれに耐えきれず、他の便を予約するとのメッセージがきた。確かに、そうでなければ彼はシドニーに1日しか滞在できない。あまりにも不憫すぎる。

 

またもやお腹いっぱいのまま寝るには罪悪感があったので、プールへ泳ぎに行った。工事中で人気のなさそうな道を通ると、プールサイドには見たことのある夫婦が座っていた。前のホテルでもプールサイドでくつろいでいた人だった。笑顔だけ交わし、一通り運動して部屋に戻った。上から見るプールも綺麗だ↓
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最早恒例のような電話がかかってきて、夕食の準備が出来たから来いという。毎度場所も言わずに来いって不親切な、と思いつつ聞き返すが何を言っているのかよく分からない。どうせまた同じ場所だろうとエレベーターを降りると、会場が開いていない。同じように彷徨っていたオランダ人とうろうろしていたら、他の人が来て連れて行ってもらえた。
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まだクリスマスだった↓
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20:30にバスが迎えに来るらしい。タイ人はとっくにホテルを後にしている。シドニーでお互い友達と再会できたら会おうかと言って別れを告げた。
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部屋で荷造りagain。あんなに広い部屋なのに、貧乏性なのか隅っこで床に座り込んで荷物を広げる始末なので、空間を使いこなす術を手に入れたい。
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周囲にも5つ星ホテルが林立している模様。近くには見所があまりないので引きこもっていたが、夕食時に情報交換した中では観光しに行っていた人やスパに行った人もいたようだ。

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シャトルバスに乗るためロビーへ降りると、人が集まって乾杯している。愉快なオーストラリア人を中心に、プールサイドにいたドイツ人夫婦やイケメンのアメリカ人なども参加。このアメリカ人、法律ぎりぎりを攻める知識が異様に豊富だった。
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2日ぶりに搭乗口まで漕ぎ着けることができて感動。ホテルロビーからは皆が仲間のようになり、連れ立ってここまで来た。またもや食料と飲料が配布されたようなので協力して取りに行く。
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誰もが浮き足立って機内へ乗り込む。この数日間を考えれば本当に信じられないような心持ちである。にしても、機内ってこんなライトアップされてたっけ。映画も豊富なんだが。
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LCCにしては、大変充実していたと思う。無事にシドニーへ到着することができて何よりだ。この機に知り合った人も様々で本当に面白かった。けれども、予期せぬ欠航は二度と御免したい。